お知らせ

NEWS

お知らせ

社会福祉法人ほほえみ様でコンサルティングと研修

社会福祉法人ほほえみ様でコンサルティングと研修
青森県平川市の社会福祉法人ほほえみ様へ、11月・12月にかけて2度のコンサルティングと研修にお伺いしました。

1回目は利用者の方々のアート活動の様子を視察させていただきながら、職員の方々が支援において感じている様々なことについて、お話を聴き取りました。

そこで伺った職員の皆様の課題感などを踏まえ、創作活動の機会が利用者・職員双方にとって豊かな時間となっていくために有効と思われる、支援の視点や価値観についてお話をしました。

アートの支援は、作品づくりの支援が目的ではなく、人生への支援の一部としてあります。今日という日が重なってい出来ていく人生。「明日」が来ることを楽しみにしながら夜に眠りにつける、そんな「今日」が増えていくことを実現するのが福祉の目的だと板垣は考えています。その取り組みの一部分としてアートの支援をとらえると、何を大切にしたいかの基準が見えて来ます。

併せて、創作に取り組む人の内面を読み取るワークなどをおこないました。2回目の訪問では、1回目のあと事業所内に生まれた変化や新しい課題などをお聞きし、それを踏まえたフィードバック、そして創作表現を通して利用者の方々の存在を事業所の外へ紹介していく実践のための研修をおこないました。

同法人の地域生活支援事業部長の後藤さんからは、「職員が救われ、支援現場の空気がやわらかく変わった」とのお話をお聞きすることができました。

後藤様からいただいた感想の一部をご紹介します。

****

「生きること」や「支援」を改めてみつめることができた研修でした。
アートに取り組み始めて4年―― 信念をもって取り組んでいたつもりが、なかなか作品が出来ない現状に、職員の技術不足や適性、利用者様のモチベーションについて頭を悩ませる日々でした。

研修で特に印象深いのは、「すべてを受け入れること」を体現されている板垣先生がいることで、事業所の空気が変った感覚です。

普段は他者へ強い不安のある利用者様が、隣に先生がいても何も動じず過ごしている姿を見た時、「支援とは何か?」と改めて考え、日頃の自分たちの支援を振り返る契機ともなりました。

研修中の職員の活き活きとした表情や自信をもって発言する姿、研修終了後も活発に意見交換をするようになった様子を見ても、「認められること」がこんなにも大きな力をもっているのだと実感した次第です。

今回の研修を通し、「アート」とは、絵を描くことや像を作ることといった創作活動に止まらない、その方の人生そのものであり、私たちの支援はその価値を認めることから始まるのではないかと考えるようになりました。

好きなものと出会う喜びや幸せをたくさん感じることができる事業所でありたいと、今はそう強く思っています。

(社会福祉法人ほほえみ地域生活支援事業部長・後藤梓紗様のメッセージから)